ペットのお葬式。
ヒトよりも明らかに短い寿命の仔たちと暮らすということ。
避けては通れない現実。
飼い主である私は、彼らの最期をきちんと見送る義務がある。
どんなに悲しくても、目を背けられないことだ。
私は、ペット用の葬祭所を利用しているが、最近の葬祭所は
家族・友人たちと、まさにヒトのお葬式さながらのセレモニーが行える。
私は、1人で見送る。
見送る時の私に誰かを思いやる気持ちの余裕はない。
誰かの前で泣くことも苦手なのだ。
だから、たいていは亡くなった仔と仲の良かった仔をお供に
1人で見送りに行く。
何度経験しても、慣れない。
だけど、見送ることに慣れちゃいけないとも思う。
出来るなら、ごめんねと泣くのではなく
ありがとうと送り出したい。
だけど、棺代わりの小さな箱の蓋をいつも閉じられない私。
ありがとうって思う気持ちと寂しい気持ちは、どうしたって一緒にはならないから。
泣いちゃうことは許してね。