平凡だけど特別な。 -5ページ目

ペットのお葬式。

ヒトよりも明らかに短い寿命の仔たちと暮らすということ。

避けては通れない現実。


飼い主である私は、彼らの最期をきちんと見送る義務がある。


どんなに悲しくても、目を背けられないことだ。


私は、ペット用の葬祭所を利用しているが、最近の葬祭所は

家族・友人たちと、まさにヒトのお葬式さながらのセレモニーが行える。


私は、1人で見送る。


見送る時の私に誰かを思いやる気持ちの余裕はない。


誰かの前で泣くことも苦手なのだ。


だから、たいていは亡くなった仔と仲の良かった仔をお供に

1人で見送りに行く。


何度経験しても、慣れない。


だけど、見送ることに慣れちゃいけないとも思う。


出来るなら、ごめんねと泣くのではなく


ありがとうと送り出したい。


だけど、棺代わりの小さな箱の蓋をいつも閉じられない私。


ありがとうって思う気持ちと寂しい気持ちは、どうしたって一緒にはならないから。


泣いちゃうことは許してね。